オゾン消毒除菌の効果は?安全なの?
はじめに、オゾンっていったい何?その特徴は?
オゾンと聞いたら、多くの方が地球をおおう「オゾン層」を思い浮かべるのではないでしょうか?今回ご紹介する、オゾン消毒除菌も、太陽が放つ強い有害な紫外線を吸収し、私たちから守ってくれるオゾン層と同じモノが使われています。
現在では、医療器具の消毒や、飲食店での除菌に多く使われるようになったオゾン。でも「本当にオゾン除菌って効果あるの?」「体に悪くないの?」という疑問が浮かびます。そこで今回は、そんなまだまだ知られていないオゾン消毒除菌について詳しくご紹介します!
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強い酸化力が武器のオゾン除菌!
オゾンはフッ素と同じく強い酸化作用(あらゆる物質が酸素と結びつき違う物質に変わる)があり、ウイルスや雑菌の除菌、また脱臭などに多く使用されています。
オゾン自体に独特な香り(森林などで匂う香りです)はありますが、オゾンは簡単に分解され酸素に変わるので、食品や器具に残留することはなく、味や香りに悪影響が出ることはありません。水道水の除菌に用いる国も多くあるほどです。
オゾン消毒除菌の最大の武器が先ほどもご紹介した強力な酸化作用なんですが、オゾンの酸化の仕組みが以下の通りです。
- 有機物に反応する
- 細胞膜や細胞壁に作用する
- 有機物の機能が壊れる
- オゾンは酸素に変わる
(3.の有機物とは、農薬やウイルス、カビ臭などのことです。)
つまり、もともと不安定な三つの酸素原子からなるオゾン(O3)は原子同士が簡単に分解され、他の物質と結びつこうと働き、結びついた物質を他の物質に変えてしまいます。
なので、脱臭剤や消臭剤のように一時的に嫌な臭いを取り込み、他の香りでごまかすようなことではなく、臭いの原因である物質を、他の物質に変えてしまうので、根本的な脱臭を期待できます!ペットの臭いやトイレのアンモニア臭に悩んでいる方に大変強い味方といえます!
オゾン消毒除菌の安全性は?危険性はないの?
オゾンの除菌や脱臭の力はすごく、正直その危険性も疑ってしまうほどです。ただし、フランスは古くからオゾンを除菌や消毒、脱臭に用いり、しかも法律で定められた基準もありません。
その理由に、オゾンには特有の匂いがあるため、体に影響を与えるほどの濃度に近づくと簡単に気づくことができるからです。
日本では0.1ppm以上が、のどの痛みや頭痛のような身体に影響を及ぼす数値として定められています。そのため、オゾンの濃度が高い場所にはい長時間滞在することは避けましょう!
ただし、先ほども説明しましたが、三つの酸素原子からなるオゾン(O3)はとても不安定で、すぐ原子同士が離ればなれになり、酸素へと変化してしまうことから、規定の数値をしっかりと守れば残留物を残すことなく安全に使用できます!
ウォーターサーバーもオゾンで除菌!おいしさも栄養もそのままに!
除菌や脱臭の効果を発揮した後、酸素に変わり残留物を残さない、オゾンは日本のミネラルウォーターの除菌処理にも用いられることがあります。
農林水産省が定めるガイドラインにより、日本の全てのミネラルウォーターはろ過・加熱処理・沈殿・オゾン・紫外線のいずれかで除菌処理を義務付けられています。
その中でも、もっとも多く用いられる除菌処理が、加熱処理なのですが、水を加熱するとミネラルや美味しさの成分である酸素や二酸化炭素まで少なくなってしまいます。なので、おいしいさにこだわりをもつメーカーは熱を使わない非加熱処理を行います。
非加熱処理で活躍するのが「オゾン除菌」です!ただし、オゾン除菌だけを用いることはあまりなく、紫外線除菌やフィルター除菌も同時に行うことで、ミネラルウォーターやウォーターサーバーの安全性を高めているそうです!
まとめ
危険性もあるオゾンですが、正しい使用方法を守れば素晴らしい除菌・脱臭効果を発揮し、安全性も高いことがわかりました!ペットがするおしっこの強いアンモニア臭も分解し、手の届かない換気扇の奥までも入り込み効果を発揮するオゾンはあなたの生活をより快適にしてくれることでしょう。